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呪術廻戦 領域展開などのの由来・意味解説

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週間少年ジャンプ公式サイトより

今、大ヒットしている漫画「呪術廻戦

漫画内には術式領域展開呪具呪物など多数の固有名詞が登場します

 

難しい漢字が多いですが、仏教用語など由来に  なったものが沢山あります

なので名前の由来とそれぞれの意味を考察、解説 していこうと思います

 

目次(五十音順)

 

呪霊

化身玉藻前

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呪術廻戦0巻より

玉藻前とは平安時代末期に鳥羽上皇の寵姫出会ったとされる伝説の人物。妖狐の化身で、正体を見破られた後、下野国那須野原(栃木県)で殺生石になったとゆう

 

陀艮

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呪術廻戦12巻より

由来はクトゥルフ神話に登場する神性ダゴン

ダゴン旧約聖書などにも登場しますが、見た目的にクトゥルフ神話ダゴンについて説明します

 

ダゴンは身長6メートル以上、よどんだ両目は突出し、分厚くたるんだ唇と水かきのついた手足を持つ二足歩行をする半魚人だと言われる

 

深きものどもの長老・指導者兼旧支配者クトゥルフの従者だと位置付けられている

 

疱瘡婆

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呪術廻戦12巻より

宮城県疱瘡(天然痘)を流行させ、病死した人間を食べたとされる妖怪

 

疱瘡とはヒトに対して非常に強い感染力を持ち、全身に膿疱(のうほう)生じる感染症

致死率が平均で約20%〜50%と非常に高い

人類史上初めてにして、唯一根絶に成功した人類に有害な感染症

 

術式、技

澱月

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呪術廻戦4巻より

吉野順平の術式

 

とは水や空気の流れが止まる、物事がすらすら進まない事そして、固体が水の底に溜まる事を意味します

には意味ではありませんが、名前には「幸運の多い人生を送れるように」という願いが込められています

幸せが滞る事を意味しているのかと思います

 

逕庭拳

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呪術廻戦3巻より

虎杖悠仁の技

 

逕庭とは「逕」とは小町、「庭」とは広場  つまり二つの物の間に大きくかけ離れている事、二つの物の間隔という意味です

そのままですね

 

十種影法術

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呪術廻戦1巻より

伏黒恵の術式

 

由来は十種神宝(とくさのかんだから)

日本の歴史書「先代旧事本記」に天璽瑞宝十種(あまつしるし-みずだから-とくさ)として登場する十種類の宝物の事です

布瑠部由良由良 八握剣 異戒神将 魔虚羅

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呪術廻戦14巻より

布瑠:死者蘇生の言霊

由来:万葉集をも登場する和歌山県の地名

        和歌山県以外にもいくつかある

八握の剣:十種神宝の一つで唯一の剣

異戒神将:十二神将(仏教の十二体の武神)

 

無為転変

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呪術廻戦3巻より

真人の術式

 

無為の意味は自然のままで、作用的でない物   仏教用語で生滅、変化しないもの

転変は移り変わること

無為転変という言葉はなく、有為転変という四字熟語があります

有為転変の意味はこの世の全ての存在や現象は様々な原因や条件により常に移り変わるものということ

 

無為は真人が自然のまま、呪霊としての本能のままに人を殺すという意味でしょう

無為と転変で矛盾させてるのは

人間の事を馬鹿にしているのに結局それから生まれた呪いだったという事だと思います

 

来訪瑞獣

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呪術廻戦11巻より

猪野琢磨の術式

 

瑞獣とは古代中国でこの世の動物の長だと考えられた特異な特徴を持つ動物の事「めでたい動物」  という意味

獬豸:優れた裁判官が生まれると、姿を現す一角の羊人の善悪を理解し、悪人を角で突く

霊亀:帝王が生まれると姿を現し、治水を助ける亀 水神の象徴で、四霊の一種

麒麟:仁の心を持つ君主が生まれると姿を現す一角の霊獣。獣は麒麟から生まれたとされる

:いろんな獣のハイブリッド。中国では皇帝のシンボル

 

この術式に出てくる瑞獣はこの四体ですが、鳳凰、鸞、九尾の狐も瑞獣です

 

 

領域展開

嵌合暗翳庭

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呪術廻戦7巻より

伏黒恵の領域展開

 

嵌合とは軸と穴が嵌まり合っている事をいい、主に機械部品の組み合わせを表します

こんな感じです。手書きですいません

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暗翳とは暗いかげという意味です

は行事を執り行う場所という役割もあります

この意味は領域にはあまり関係していませんが、 術式の調伏の儀に深く関わっていると思います

 

暗いかげに嵌まり合う庭

影に嵌って領域から抜け出せないという意味だと思います

 

蓋棺鉄囲山

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呪術廻戦2巻より

漏瑚の領域展開

 

蓋棺とは棺をしめるという事、つまり死ぬという事を意味します

鉄囲山とは仏教世界において最も外側にある鉄で出来た山の事をいいます

 

鉄で出来た山に囲まれて死ぬというそのままの意味です

相手を結界で閉じ込める領域展開に相応しい名前ですね

 

自閉円頓裹

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呪術廻戦4巻より

真人の領域展開

 

自閉は他人との接触をきらい自分だけの世界に閉じこもる事

天台宗の教義ですみやかに成仏するという意味です

はつつむという意味があります

なので、自分だけの世界でつつみ、すみやかに成仏させるという事です

ワンタッチキルの真人らしい名前ですね

 

蕩蘊平線

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呪術廻戦13巻より

陀艮の領域展開

 

はゆれうごく。ほしいまま。という意味

はたくわえる。おだやか。という意味

蕩蘊で海の模様を表しているのだと思います

 

朶頤光海

花御の領域展開 一度も使われなかった

 

朶頤は食欲の盛んな事。うらやみ欲しがる事

は一時で木の枝という意味があるので

呪力を吸うナハ花が海のように一面に広がる花畑の領域だと思います

ナウシカの大海嘯に似てる気がする

 

伏魔御廚子

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呪術廻戦2巻より

作中で初めて使用された両面宿儺の領域展開

 

伏魔とは中国の怪奇小説水滸伝(すいこでん)では 魔王が封印された建物

イギリスの叙情詩失楽園ではパンデモニウム(サタンが地獄に作った悪魔が住む都市)で、

悪魔がひそむ場所の事を意味します

 

御廚子(廚子、厨子)とは仏具の一種で仏壇の意味とキッチンの意味の2種類あります

ですが、この領域展開にはキッチンの意味の方が、強いと思います

 

悪魔のひそむキッチンという意味です

これもそのままの意味ですね

 

無量空処

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呪術廻戦2巻より

五条悟の使う領域展開です

領域展開といえば、これを思い浮かべる人も多いと思います

 

名前の由来は仏教用語でそのまま無量空処です

しかし、空無辺処(くうむへんしょ)と表される事の方が多いです

ここでも空無辺処と表します

 

空無辺処とは無色界(天界の最高部、欲望も物質もない精神のみの世界)の一つで、第一天(四つある内の一番下)です

図にするとこんな感じ↓

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三昧(瞑想)の境地、つまり悟りでもあります

 

この領域の中では悟りを開いたような状態になるのだと思います。名前も悟ですし

 

 

呪具、呪物

逆鉾

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呪術廻戦9巻より

禅院甚爾が使用した特級呪具

 

日本の中世神話に登場する矛

天沼矛の別名とされているが、仏教の影響で様々な解釈が生まれている

日本神話でイザナギイザナミは天沼矛を使い、大地を創った(国産み)

 

高千穂峰の山頂に突き立てられているものが有名

 

獄門彊

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呪術廻戦11巻より

特級呪物 生きた結界源信の成れの果て

 

獄門とは江戸時代庶民に課された六種類の死刑の一つで、内容は、斬首刑の後死体を試し切りにし、晒首にする。付加刑として、財産は没収され、死体の埋葬や弔いも許されなかった

獄門は1862年(文久2年)〜1865年(慶応元年)の間に123回執行された

とは強いる、強制するという意味です

源信とは天台宗の僧で浄土真宗では七高僧の第六祖とされる。浄土教の祖と称され、法然親鸞に大きな影響を与えた

 

呪胎九相図

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呪術廻戦7巻より

特級呪物 加茂憲倫が作った九体の呪物の総称

 

九相図とは屋外に打ち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階に分けて描いた仏教絵画です

1.張相:死体が腐敗によるガスの発生で内部から膨張する

2.壊相:死体の腐敗が進み皮膚が破れ壊れはじめる

3.血塗相:死体の腐敗による損傷が更に進み、溶解した脂肪・血液・体液が体外に滲み出す

4.膿爛相

5.青疼相

6.噉相

7.散相

8.骨相

9.焼相

※4〜9は登場しないため名前のみ記載

 

 

最後に

いかがだったでしょうか?

今後も新しい言葉が追加される度に更新していこうと思います

 

質問、誤記等ございましたら

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